伝統を守った墨の製法

型入れ前に、さらに練り込む
 型入れ前に、金属の板の上で力を込めて、ギュウギュウとさらに練り込みます。墨の塊が冷めないうちに終わらせる、手早さも必要です。
 
型入れ、型出しは緊張する
 墨の塊から墨一本分だけの量を取り分け、型に合わせて棒状にしたり、煎餅状にして、形に入れ蓋をして圧縮します。そして墨が型の中で落ち着くまでプレスしつづけながら、約30分待ちます。型出しの時点では、まだ墨はそれぼど堅くありません。
 墨の型は梨材でつくられ、各パーツに分かれ、組み合わせるとぴったり固定します。型について(1)型について(2)
乾燥は手間のかかる長い仕事
 乾燥は紀州備長炭の炭がまから採れる木灰の中でじっくり行われます。はじめは水分を含んだ灰の中にいれ、徐々に水分の少ない灰の中に埋め変えていきます。約2カ月の灰乾燥の後は自然乾燥。完成まで約半年、大切に養生していかなければなりません。もちろん最後は、きれいに化粧します。           

純松煙墨 紀州墨 |純油煙墨 大塔 |自然変色 枯茶墨 |超長寿の煤使用 くまの
[HOME]